日本の中でも特殊な下田温泉のお湯
【国民保養温泉地】
国民保養温泉地とは、温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を「温泉法」に基づき、環境大臣が指定するものです。温泉の多い熊本の中でも国民保養温泉地に指定されているのは3箇所しかなく、そのひとつとして指定されているのが下田温泉です。
【沸かさず薄めず循環せず】
源泉の温度は51度。これは浴場まで運んできた時に40~42度になっている温度で、下田温泉は沸かさず、薄めず、循環せずの純粋な天然温泉です。
【希少性の高い特殊温泉】
日本の温泉を分類するとそのほとんどが火山性温泉と非火山性温泉に分類されますが下田温泉は、そのどちらでもない特殊な温泉というカテゴリに含まれます。最も謎の多い温泉といわれており、活断層の摩擦熱で温度上昇した循環水であったり、イオンやガスに富む特徴があります。
【白亜紀の地層から湧く天然温泉】
ジオパークとしても知られている天草では恐竜の化石や、日本で産出される陶石(磁器原料)の8割を占める天草陶石が有名ですが、このどちらも白亜紀の地層(姫浦層群)があるからで、下田温泉のお湯もこの地層の摩擦熱と言われております。
【泉質】
源泉名:下田温泉
源泉温度:51.3℃
知覚試験:無色透明、無味、無臭
飲用の適応症:ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉
効能:慢性消化器病、肝臓病、糖尿病、痛風
浴用の適応症:切り傷、やけど、神経痛、関節筋肉痛、慢性皮膚病、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化気炎、痔、冷え性、疲労回復、等慢性消火器病、肝臓病、糖尿病、痛風
下田温泉の特徴
下田温泉は、非火山性温泉に分類されています。恐らく、周囲の温泉成分を取り込んだ地下水が地下深い場所で温まり、地表近くまで上がってきている考えられます。
【其の壱】 地下水が温泉水になる
下田地域では、深い地下で温泉成分を含んだ地下水が暖められ温泉となり、地層中に溜まっています。※1
【其の弐】 温泉水の情報
下田地域では湯ノ本断層と下津深江断層の2つの断層に沿って温泉水が上昇しています。地下深くの地層は上位に幾重にも堆積した地層により、大きな圧力を受けています。地下深くの地層に裂け目などがあると、溜まっていた温泉水は裂け目を上昇します。下田温泉街を含む下津深江川の川岸付近は、断層に近く、地層の破断・裂け目が多いためか、浅い場所まで高温の温泉水が上昇しています。
【其の参】 温泉水の温度
下田温泉の温泉水は、より深い地下からもたらされる高温の温泉水と、浅い場所から供給される温度の低い地下水や地表水(海水を含む)とか混じり合ったものです。下田温泉の温泉水が非火山性の温泉にしては約50度以上と高温であるのには理由があります。
一般に温泉水は地表まで上昇する際に、周囲に温度を奪われ、低下していきます。この場合、お湯の量が多いほど温度低下が軽減されます。つまり、湯飲みのお湯よりお風呂のお湯の方が冷めにくいのと同じです。下田温泉の地下には1日あたり1,500~2,000トンの湧出量がある(1970年の資料)とされており、約50度の温度を保てるだけの豊富な温泉水が供給されているのでしょう。
※1 下田地域の温泉の熱源には、地下増温率によるものと、古い時代にマグマの冷え固まった岩石(流紋岩など)の発する熱によるものとの2つの考え方があります。前者は100m毎に約3℃ずつ上昇するといわれていますので、地下1,000mでは地下水の地表での温度から更に約30℃上昇することになります。下田地域の温泉水は一般に約51℃で250mの掘削泉といわれているので、地下増温率から見積もると、地下約1,500m以深に溜まっていたことになります。後者は、下田地域の地下には古い時代にマグマの冷え固まった岩石(流紋岩など)があり、その岩石の発する熱が地下水を温めているとの考え方です。
昔はこの温泉が地表まで達し、断層沿いである下津深江川の河原に湧出しており、白鷺がそれを教えてくれたのかもしれません。
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下田温泉五足の湯
下田温泉の中心部に誕生した足湯「下田温泉五足の湯」。名湯・下田温泉の源泉かけ流しです。肌ざわりなめらかな温泉に足をひたすと旅の疲れも吹き飛びます!夕方は近所の子どもたちやお年寄りの方の寄り合いの場。地元の方と天草弁でお話するのもきっと楽しいですよ。地元のおじいちゃん&おばあちゃんならではの貴重な話が聞けるかも!また「足湯」の前には南蛮文化を彷彿とさせる立派な建物、交流会館『ぷらっと』も同時オープン。観光案内所ともなっておりますので天草の旅のことなら何でもご相談ください。
下田温泉のイベント
下田温泉の過ごし方
世界遺産候補 天草崎津集落
崎津集落を世界文化遺産へ
長崎・熊本におけるキリスト教の伝来と反映、激しい弾圧と250年もの潜伏、そして奇跡の復活、という世界に類をみない布教の歴史を物語る資産として、ユネスコの世界文化遺産暫定リストに登録されました。長崎県では、正式に世界遺産として登録されるために、関係市町村と情報共有を図って、「長崎県世界遺産登録推進会議」を開催。29の構成資産を整理することが承認され、現在は14資産が構成資産とされています。
崎津天主堂
住所:天草市河浦町﨑津539 / TEL:0969-22-2243(天草宝島観光協会) / 開館時間:9:00~17:00 ※日曜午前中はミサのため入館不可
休館日:月曜 / 料金:無料